テンポエルフ(勝率70%、12連勝デッキ)
現環境はエルフの勝率が良いということで、本日のエルフデッキ紹介の2つ目です。前記事はアグロエルフでしたが、本記事はテンポエルフです。
せいじ氏のテンポエルフで、200戦で勝率70%、12連勝を記録しています。
まずは、テンポエルフというデッキタイプについて、現環境でどうなっているかを考えてみます。実は、Shadowverse Logにて、ミッド(テンポ)エルフとして記録されている採用数は、エルフトップ採用数のアグロエルフの10分の1ぐらいなんです。
全ランク帯の採用数で、アグロエルフ5869戦、ニュートラルエルフ5482戦、(OTK)コンボエルフ2893戦、エルフ全般1137戦、コントロールエルフ745戦、冥府エルフ626戦、ミッド(テンポ)エルフ579戦となります。正直言って、この採用数の低さはひどいです。
と、データだけ見るとそうなるのですが、実際のところはどうなのでしょう?
まず、せいじ氏のツイッターによると、今回紹介したデッキは、超越に勝てるようにアグロエルフの要素を取り入れているとのことです。
さらに、対空射撃と自然の導きの合計6枚の1コストバウンスが使えるので、リノセウスによるリーサルもそこそこ決まっていると思われます。つまり、(OTK)コンボエルフの要素も入っているということです。
このように考えると、今回のようなデッキが他のデッキタイプとして記録されている可能性も十分にあるわけです。
別の視点では、デッキタイプが分かりにくいという強みがあるんじゃないかと思います。
アグロエルフだと思っていた相手が、クリスタリア・エリン、クリスタリアプリンセス・ティアなどの守護が後半に出てきて呆然、というような状況が生まれそうです。
また、ミニゴブリンメイジや歴戦の傭兵・フィーナによるリノセウスのサーチがないのに、いきなりOTKリーサルになることも多そうです。
新カードについて。
ミッドレンジのデッキは、幅広いコストからカードパワーの高いものを集めるというのが、基本コンセプトの一つとなりやすいです。その意味では、森の意思よりもカードパワーの高いカシオペアはぴったりのカードです。
ただし、同じ6コストのクリスタリア・エリンが対アグロでものすごく強いので、カシオペアと2枚ずつの採用となっています。このように、同じコストで計4枚の枠を2枚+2枚で分割することはよくあるのですが、比較的高コストカードの方がこのような採用になりやすいです。なぜなら、使えるターンが後半になってくるので、それまでに1枚は引けるという可能性が高くなり、2種類あることでデッキの柔軟性を高められるからです。
対空射撃については、とりあえずカードパワーが強いです。さらに、エルフデッキ全般のバランスやデッキタイプを一気に変えてしまう可能性を秘めています。
というのは、いわゆる純粋なOTKエルフというデッキタイプでなくても、普通にOTKを狙えるようになってしまいそうだからです。それによって、既存のデッキタイプにOTK要素が自然に盛り込まれてしまうと、純粋OTKエルフよりも他の強みも生かせるデッキタイプの方が強いのではないか、と予想できます。
せいじ氏のテンポエルフは普通にOTKを狙えて、かつ守護が多くアグロに強いという長所があります。前記事のアグロエルフは、妖精の調べ、茨の森、フェアリーサークルなどで手札を増やせるので、アグロの割には後半でOTKのためのカードを揃えることが可能です。このように、対空射撃によるOTK要素+他のデッキタイプの強み、というように複数の強みを持つ柔軟なデッキタイプが生まれやすい状況だと思います。
テンポエルフで12連勝のせいじ氏(Axis)のツイッター
テンポエルフのデッキ紹介です。
元々守護の多さからアグロ系に有利を取ることの出来るエルフにアグロエルフの要素を加えることによって流行っている超越等にも勝てるようになっています。
勝率はデッキの枚数調整前の分も含まれています。
マリガン等質問ありましたら、リプかDMにお願いします。 pic.twitter.com/Y6cO8BitQQ— せいじ (@seiji_sv) November 24, 2017