『RAGE Shadowverse Pro League 19-20 2nd』第3節のデッキレポートです。
今期からルールの変更があり(詳しくは公式ページのルール説明を参照)、新ルールならではの戦略やデッキ選択が見所となっています。
新ルールを簡単にまとめると、構築では5デッキ(5クラス)を持ち込み、BO1を最大で4回行うというルールです。持ち込んだ5デッキのうち、1つは使用されないですし、1度使ったデッキは勝っても負けても再び使うことはできません。
第3節は前日に行われた第2節と合わせて、土日の2日連続での開催となりました。
そのため、持ち込まれたデッキは第2節と大部分が共通しています。主な変更点としては、
①第2節でアマツエルフを採用したGxGが、第3節ではリノセウスエルフの持ち込み。
②第2節で自然ロイヤルを採用したDNGが、第3節では潜伏ロイヤルを採用。
③第2節で自然ネクロを採用したよしもとが、第3節では自然ドラゴンの持ち込み。
ぐらいでしょうか。よしもとが自然ネクロを持ち込まなかったので、第3節で自然ネクロを持ち込んだチームはゼロになりました。
・エルフ(リノセウス、自然)
・潜伏ロイヤル
・自然ドラゴン
・復讐ヴァンプ
・ビショップ(エイラ、自然)
・AFネメシス
結果として、第3節では上記の6クラス8デッキタイプが登場しています。
前日の第2節のデッキレポートで、7種類のデッキタイプを取り上げたので、本記事ではそれ以外を中心に注目のデッキタイプ3個(赤文字のデッキ)を取り上げています。
第1節のデッキレポート
第2節のデッキレポート
RAGE Shadowverse Pro League 19-20 2ndの公式ページ
リノセウスエルフ(ソルト選手の使用デッキ)
ソルト/よしもと選手が使用したリノセウスエルフのデッキレシピです。
プロリーグ第3節では横浜F・マリノス以外の7チームがリノセウスエルフを持ち込んだのですが、リノセウスエルフを実際に使用したのは2チームだけで、残りの5チームは使用していないことに注目したいですね。
下の画像は、レバンガの作戦会議の様子ですが、デッキ相性表がホワイトボードにまとめられています。
このデッキ相性表では、おそらくですが、
◯→有利
ー→互角
△→不利
×→大幅不利
となっていて、一番上のエルフの行に注目すると、リノセウスエルフの相性は、
vs潜伏ロイヤル(△:不利)
vs復讐ヴァンプ(△:不利)
vs自然ビショップ(△:不利)
vsAFネメシス(-:互角)
なので、DNG側がリノセウスエルフを使うと、レバンガ側のどのデッキに対しても有利が取れない、という判断であることが分かります。
このように、プロリーグの新ルールではリノセウスエルフを使用しづらい環境になっているようです。
リノセウスエルフを使用したのは、よしもとLibalentとAXIZの2チームだけでしたが、どちらも構築戦の初戦で投入しています。
相性が悪いマッチアップが多いので、後半に残るとかなり出しづらくなるために、初戦で投入したのではないでしょうか。
実際に、初戦でリノセウスエルフを投入しなかった5チームは、最後までリノセウスエルフを投入できませんでした。
次節では、リノセウスエルフではなく、自然エルフを持ち込むチームが増加するかもしれないですね。自然エルフの増加を予想して、今節は持ち込みゼロだった自然ネクロが、次節で持ち込まれるかどうかにも注目したいです。
復讐ヴァンプ(Surre選手の使用デッキ)
Surre/よしもと選手が使用した復讐ヴァンプのデッキレシピです。
復讐ヴァンプはGxG以外の7チームが持ち込んでおり、そのうち5チームが使用していることから、プロリーグの新ルールにおいて人気のデッキタイプとなっています。
どのチームのデッキも、第1節にDNGが持ち込んだ復讐ヴァンパイア(参考:第1節のデッキレポート)を基本としており、40枚すべて同じという持ち込みも多かったです。
上記の画像のデッキも37枚同じですが、「悪魔の囁き」の採用に注目したいですね。
悪魔の囁きはランダムの5点ダメージを飛ばせるスペルで、潜伏ロイヤル(リオードロイヤル)への対策カードになります。
第3節では全8チームが潜伏ロイヤルを持ち込んでおり、潜伏ロイヤル対策を意識して他のチームでも悪魔の囁きの採用が見られました。
試合では、相手の潜伏リオードを処理し切って、盤石の勝利を収めていましたね。
ちなみに、先ほどのレバンガのデッキ相性表によると、復讐ヴァンプは、
vsリノセウスエルフ(◯:有利)
vs潜伏ロイヤル(◯:有利)
vs自然ドラゴン(△:不利)
vs自然ビショップ(×:大幅不利)
vsエイラビショップ(-:互角)
vsAFネメシス(-:互角)
となっています。
リノセウスエルフと潜伏ロイヤルに有利が付き、さらにエイラビショップとAFネメシスにも互角に戦える、という点が評価されているようです。
エイラビショップ(あぐのむ選手の使用デッキ)
あぐのむ/横浜F・マリノス選手が使用したエイラビショップのデッキレシピです。
第3節でのエイラビショップの持ち込みは5チームで、自然ビショップは3チームだったので、エイラビショップの方が多いという結果になりました。
エイラビショップvs自然ビショップが2試合あり、どちらもエイラビショップが勝利しているので、ビショップミラーにおける優劣も持ち込み率に影響していると思います。
エイラビショップは各チームで構築に幅があり、
①機械に寄せるか否か。
②守護フォロワーの種類と枚数。
③安息プランでどのようなリーサルを描くか。
上記のようなポイントがありますが、横浜F・マリノスの構築はなかなか面白いです。
具体的には、「飢餓の輝き」「シヴァ」「聖波動のスフィンクス」が採用されています。
攻撃力が6で高いツタンカーメン、飢餓の輝きによる4点バフ、シヴァによる4点バーンなどを組み合わせてリーサルを狙うプランですね。
「聖騎士・ヘクター」などの全体バフを採用するのと比べて、盤面が狭くてもリーサルプランが描きやすいと思います。
エイラの祈祷や安息の領域で盤面が狭い場合だけでなく、盤面に残ったフォロワーが少ない場合でも、リーサルに届きやすいのではないでしょうか。