ナーフと制限カード(1月24日メンテナンス時)
1月24日のメンテナンスで、「幻惑の奇術師」「不死の大王」「バハムート」の3種類のカードがナーフされます。RAGEの予選もせまっていますが、ローテーション環境に大きな影響があるでしょう。
また、アンリミテッド環境では「導きの妖精姫・アリア」「ブラッドウルフ」の2種類が制限カードとなり、デッキに1枚しか入れることができなくなります。
ローテーション環境へのナーフ影響予想
ローテーション環境では、「アグロ秘術ウィッチ」「ミッドレンジネクロ」「ランプドラゴン」の3強に、ビショップ(イージス、教会)が猛追しているという状況でした。
今回のナーフによって、3強状態が崩れるか?が一つのポイントとなります。
幻惑の奇術師のナーフ
幻惑の奇術師のスタッツが2/2→2/1になります。アグロ秘術ウィッチにとっては大きな痛手です。
ただし、ナーフされるカードというのは、もともと非常に強力だからナーフされるわけで、ナーフ後もそれなりに強いというのが相場です。魔将軍・ヘクターや水竜神の巫女のように、強すぎるカードはナーフ後でも大体3積みされます。幻惑の奇術師も、アグロ秘術ウィッチで3積みされるのは変わらないでしょう。
アグロ秘術ウィッチの弱体化で、ウィッチにおけるドロシーウィッチの地位が上がります。ドロシーは最近流行していて、Tier 2まで上がってきているので、さらに流行が加速すると思います。
バハムートの弱体化でランプドラゴンが減る(?)となると、苦手としているドロシーはますます増えることになります。
ドロシーウィッチが最も苦手デッキがランプドラゴン(勝率43%)で、その次に苦手なのが秘術ウィッチ(勝率44%)です。その他の多くのデッキタイプに対して、ドロシーウィッチの勝率は50%を超えます。
ウィッチ勢がドロシーに流れることで、苦手な秘術が減るという効果も重なり、ドロシーはさらに有利になることが予想されます。
アグロ秘術ウィッチの話に戻って、幻惑の奇術師の体力が1下がると、1点ダメージや、進化後の3点ダメージが刺さるようになります。
①ランプドラゴンのドラゴサモナー
②ミッドレンジネクロの攻撃力1のフォロワー
③ドロシーウィッチのマジックミサイル
④ビショップの進化後の消滅(法典、鉄槌)
⑤エルフのフェアリーや茨の森
⑥ニュートラルの純心の歌い手、リリエルの進化効果
などなど、環境の上位デッキで1点や3点はけっこうあります。
この手のナーフは、勝率が50%に近くて、デッキタイプ同士の実力が拮抗している場合に(おそらく)大きな影響が出やすくなります。
秘術ウィッチから見て、対ランプドラゴン(勝率46.8%)、対イージスビショップ(勝率47.2%)、対教会ビショップ(勝率49.9%)あたりが、勝率が5割に近いデッキタイプとなります。
ランプドラゴンはバハムートの弱体化で、スタッツが9/9に下がるだけでなく、土の印を飛ばせなくなるので、勝率がどちらに傾くかは微妙なところです。ドラゴンの1点ダメージは少ないことを考えると、秘術ウィッチ有利に傾くかもしれないです。
しかし、対ビショップでの弱体化の影響は確実にあります。おそらく、最近のビショップ増加の流れは加速します。
対ミッドレンジネクロ(勝率59.3%)、対白狼エルフ(勝率40.2%)は、勝率がかなり離れているので、デッキ中のたった3枚のカードによる影響はそれほど大きくないと思います。ミッドレンジネクロも弱体化されるので、秘術ウィッチの有利は変わらず、白狼エルフに対してはますます不利になるでしょう。
これらをまとめると、
秘術ウィッチ → 減少
ドロシーウィッチ → 増加
ビショップ(イージス、教会) → 増加
これらの予想については確度が高いと思われます。
不死の大王のナーフ
不死の大王のコストが、7コスト→8コストに上がります。これによって、ミッドレンジネクロが弱体化します。
コストが変化する影響というのは、スタッツが変化する影響よりも読みづらいです。デッキによって理想ムーブが違いますし、単純に出せるターンが遅くなるだけでなく、カードを組み合わせて使う場合に大きな影響を与えるからです。
不死の大王が8コストになったことにより、3コストのカードと一緒に使うことはできなくなります。ただし、ミッドレンジネクロの3コストはスカルリングが多く、盤面の問題があるので同じターンに出しづらいカードです。
しかし、1コストや2コストのカードと一緒に使いづらくなっています。9ターン目に、不死の大王+2コストという使い方はよくあったので、それが不可能になるのはなかなかの痛手です。全体除去対策で、よろめく不死者を一緒に出すような動きができなくなります。よろめく不死者などを一緒に出せないと、
①ランプドラゴン → バハムートやイスラーフィールが使いやすくなる。
②ビショップ → ジャンヌやレオスピの全体除去が使いやすくなる。
③白狼エルフ → カシオペア(7点)で全処理される。
など、色々な影響が出てきそうです。
不死の大王+デーモンイーターで、盤面のスケルトンなどをイーターするような嫌らしい動きもしづらくなります。
例によって、勝率50%に近いデッキタイプで影響が大きくなりやすい(?)と考えると、
ミッドレンジネクロ側から見て、対イージスビショップ(勝率45.1%)、対ミッドレンジロイヤル(勝率46.2%)、対教会ビショップ(勝率47.5%)、対ドロシーウィッチ(勝率51%)、対白狼エルフ(勝率53.2%)、対ランプドラゴン(勝率53.9%)あたりが、Tier 2内ぐらいの上位デッキで勝率45~55%に入るデッキタイプとなります。
このように並べてみると、ミッドレンジネクロは勝率が5割に近い相手がかなり多いことが分かります。
ビショップに対してさらに勝ちづらくなり、ドロシーウィッチや白狼エルフにも互角ぐらいとなってしまうと、ミッドレンジネクロとしてはかなり厳しいのではないでしょうか?
明確に有利なデッキタイプがなくなるのは、ミッドレンジネクロの減少に拍車をかけそうです。
これらをまとめると、
ミッドレンジネクロ → 減少
ドロシーウィッチ → 増加
ビショップ(イージス、教会)→ 増加
白狼エルフ → 増加
ミッドレンジロイヤル → 増加
このような感じになりそうです。ドロシーウィッチとビショップの増加は、幻惑の奇術師の影響も重なってくるので、大幅に増加してもおかしくないと思います。
バハムートのナーフ(?)
バハムートのナーフは2つあります。スタッツが13/13→9/9になるのが一つ目、全体除去でアミュレットを破壊できなくなるのが二つ目です。
スタッツの低下は単純な弱体化ですが、アミュレットの破壊は弱体化にならない場合もあります。
たとえば、竜の峡谷や無謀なる戦などのアミュレットを破壊しなくなります。どちらのアミュレットもドラゴンでの採用率が高くなっているので、これらのデッキタイプが増加する可能性があります。
また対ビショップの場合に、神魔裁判所などの詠唱系アミュレットを壊さないのはメリットなので、ランプドラゴンvsビショップを考える場合に考慮が必要です。
バハムートのナーフ影響は非常に読みづらいです。
アミュレットと破壊できなくなると痛いのは、対秘術ウィッチ、対ヴァンパイア(ブラッドムーン、黒死の仮面など)、対教会ビショップあたりがメインでしょうか。他には、対白狼エルフで収穫祭や茨の森、対ロイヤルでデュランダルなどです。
逆に、対イージスビショップでは神魔裁判所での処理がしづらくなったり、その他の詠唱系アミュレットも破壊しなくて済むので有利に働くと思います。
対秘術ウィッチ(勝率53.2%)→ 奇術師のナーフの影響よりも大きそう。ただし、秘術ウィッチ自体が減少。
対ドロシーウィッチ(勝率57.3%)→ 有利は変わらなそう。
対ミッドレンジネクロ(勝率46.1%)→ ミッドレンジネクロ自体がおそらく減少。
対イージスビショップ(勝率41.8%)→ アミュレット非破壊はプラス。峡谷の増加や、戦や魔海などの疾走系の増加もプラスに働く可能性。
対教会ビショップ(勝率46.3%)→ アミュレット非破壊はプラスもマイナスもある。しかし、キーカードの頂きの教会を破壊できないのは大きそう。
対ミッドレンジロイヤル(勝率57.2%)→ 有利は変わらなそう。
対白狼エルフ(勝率55.5%)→ 峡谷の増加や、戦や魔海などの疾走系の増加はプラスの可能性。カシオペア(最大8点)で取られない。
ランプドラゴンは、苦手とするミッドレンジネクロが減りそうなのと、得意なドロシーウィッチ・ミッドレンジロイヤル・白狼エルフが増えそうなので、ナーフ後環境でけっこう有力なのではないかと思います。
予想が難しいのは、対ビショップです。ビショップ自体は増加すると思いますが、バハムートでアミュレットを壊さなくなって済むようになったランプドラゴンが、ビショップにどこまで戦えるかが問題です。ヘヴンリーイージスがあるので、相変わらず厳しい気もしますが、竜の峡谷や無謀なる戦で戦えてしまう可能性もあります。
それから、バハムートでアミュレットを飛ばされなくなったヴァンパイアは注目です。エメラダで、竜の峡谷や無謀なる戦を破壊できるクラスですし、最近増加の兆しがあります。
ローテーション環境のナーフ影響予想のまとめ
秘術ウィッチ → 減少
ドロシーウィッチ → 増加
ランプドラゴン → 維持?
ミッドレンジネクロ → 減少
ビショップ(イージス、教会)→ 増加
白狼エルフ → 微増
ミッドレンジロイヤル → 微増
ヴァンパイア → 注目
ネメシス → 厳しい
となると思います。
クラスとしては、現在3位のネクロマンサーを4位のビショップが抜くことになるので、ウィッチ、ドラゴン、ビショップの3強になり、ネクロマンサーとエルフが続く形になると思います。
以下は、ナーフ前のShadowverse Logのデータに基づくデッキ相性表です。
以下は、かなり大雑把なナーフ後の予想です。
デッキ相性表によると、ビショップ(イージス、教会)と白狼エルフが有利に見えます。
秘術ウィッチも悪くないですが、増加傾向のビショップとエルフに弱いのが気になります。
ランプドラゴンは対ビショップの相性次第ですが、増加傾向のドロシーとエルフに強いので悪くないです。
ドロシーウィッチとミッドレンジネクロは、不利な相手が多めです。
ナーフ情報についてのシャドウバース公式ツイッター
#シャドウバース
1月24日のメンテナンス時に「幻惑の奇術師」「不死の大王」「バハムート」のカード能力とコストの変更と、「アンリミテッド」における「導きの妖精姫・アリア」「ブラッドウルフ」の制限カード指定を行います。https://t.co/3IGQGaEROH pic.twitter.com/l2wee8vyO4— Shadowverse公式アカウント (@shadowverse_jp) January 23, 2018