ミッドレンジネクロ(プロリーグ、ミル選手使用)
シャドウバース・プロリーグ(第8節、7月8日)では、アンリミテッドで3チームがヘクターミッドレンジネクロを持ち込みました。魔将軍・ヘクターがナーフ前の能力に上方修正され、アンリミテッド環境で注目のデッキタイプとなっています。
本記事では、プロリーグで使用された3つのヘクターミッドレンジネクロのデッキレシピを取り上げます。
最初は、ミル選手が使用したミッドレンジネクロのデッキレシピです。
新環境のミッドレンジネクロのもう一つの違いは、新カード「心眼の双葬女・レディ・グレイ」の追加で、フォロワーの展開能力がさらに上がっていますし、ドレインを持つのでアグロデッキに対して強くなっています。
中盤からは死の祝福の守護を置けるので、アグロデッキに対しては有利が付いているという意見もあります。
ミル選手のデッキは、3コストがスカルリング3枚とボーンキマイラ2枚で、骨の貴公子との相性を最大限に生かしたデッキ構築となっています。
デスタイラントのピン挿しは、ミッドレンジネクロが全盛期だった神々の騒嵐環境でもよく見られ、プロリーグの実戦でもデスタイラントを引けていたら勝ち筋があったゲームもありました。
ミッドレンジネクロ(プロリーグ、きょうま選手使用)
次は、きょうま選手が使用したヘクターミッドレンジネクロのデッキレシピです。
特徴として、「闇の従者→ウルズ」のコンボが入っているのと、1コストのゴブリンが採用されています。
「闇の従者→ウルズ」のコンボは決まれば非常に強力ですし、闇の従者は超越ウィッチにとってやっかいなフォロワーなので、超越ウィッチを意識したデッキ構築かもしれないです。
ミッドレンジネクロの1コストフォロワーはけっこう重要で、5PPで骨の貴公子と一緒に出したり、ソウルコンバージョンやデーモンイーターの生贄にしたり、魔将軍・ヘクターでのリーサルを見据えて1面多く展開したりと、色々な役割があります。
特に、ミラーの後攻で重要視されるらしく、ゴブリンも合わせて1コストフォロワー5枚のデッキ構築になっています。
プロリーグの実戦では、ミッドレンジネクロミラーで後攻からかなり巻き返しましたが、魔将軍・ヘクターを引けた枚数の差で敗れてしまいました。
ちなみに、ヘクターへのアクセスを増やすためには、ドローソースを増やす以外にも、「冥河の導き手」を採用する方法もあります。
ミッドレンジネクロ(プロリーグ、あるじ選手使用)
最後に、あるじ選手が使用したヘクターミッドレンジネクロのデッキレシピです。
前の2つのデッキと比べると、シャドウリーパーの採用が特徴的です。
シャドウリーパーはミラーに強いカードで、お互いの盤面がスケルトンで埋め尽くされているような状況だと、ものすごいスタッツに成長することがあります。
3コストにナーフされたので序盤は使いにくくなりましたが、神々の騒嵐環境に比べて「心眼の双葬女・レディ・グレイ」「スカルリング」の追加でフォロワー展開力は上がっているので、中盤以降に出せば非常に強力です。
潜伏持ちなので、超越ウィッチ対策としても悪くないと思います。
プロリーグの実戦では、死の祝福の守護などで、フェイスドラゴンの猛攻を余裕を持ってさばいていたのが印象的でした。