コントロールエルフ(15連勝デッキ、ローテーション)
7月18日のナーフ後の新環境で、えそり氏のローテーション15連勝&グランドマスター到達のコントロールエルフのデッキレシピです。
コントロールエルフは現環境では少ないデッキタイプですが、ギガントキマイラとランプドラゴン以外には不利が付かないらしく、Shadowverse Logのデータでも勝率52.6%で高い数字が出ています。
蒼空の騎士の新カードは、「高貴なる猫姉妹・シャムとシャマ」「天禀の射手・メーテラ」「神殺しの狩人・セルウィン」の3種類が採用されています。
逆に、不採用のカードとして、「愛の妖精・ポーラ」「大魔法の妖精・リラ」「オシャレの女王・ネルシャ」「カシオペア」「ユグドラシル」「ロキ」はコントロールエルフに入りやすいと思います。
現環境のコントロールエルフが少ないということで、デッキ分析をしてみたいのですが、コントロールデッキの要素として、
①回復
②守護
③除去
④ドローソース
⑤フィニッシャー
の順番でデッキを見てみます。
比較となるのが、前環境のRAGE優勝のコントロールエルフのデッキレシピ(↓)です。
①回復
ローテーション環境で「クリスタリア・エリン」「エルフクイーン」が使えなくなったので、回復は新カードの「高貴なる猫姉妹・シャムとシャマ」のチョイスの「シャムのいたずら」が担当しています。
しかし、シャムのいたずらは2点回復なので、前環境(起源の光・終焉の闇)でエルフクイーン不採用のデッキよりも回復量は低下しています。
ただし、シャムとシャマは3コストなので対空射撃による使い回しはしやすいです。また、序盤からスタッツ2/3を置けますし、シャムのいたずらは除去も一緒にできるので、対アグロ性能は高いと思います。
他の回復カードの候補として、「ユグドラシル」も考えられますが、同じ7コストだった「エルフクイーン」の回復量を思い出すと、7コストの回復カードとしては回復量が物足りない印象です。
②守護
「クリスタリア・エリン」「ジャングルの守護者」が抜けた穴ですが、新カードの「神殺しの狩人・セルウィン」が埋めています。
守護の枚数が6枚から3枚に減っているのは事実ですが、もともとコントロールエルフは対アグロで強いデッキタイプとなっています。
どちらかというと、大型疾走フォロワーを投げられるランプドラゴン(アジ・ダハーカ、大いなる調停者・ゾーイ)、教会ビショップ(ヘヴンリーナイト)や、疾走が多くなったミッドレンジロイヤル、暗黒の召喚士ウィッチなどが相手の場合に守護の少なさが気になるかもしれないです。
「クリスタリア・エリン」はエンハンス8で進化権を回復できましたが、「神殺しの狩人・セルウィン」の場合は、
6T:1コスト+収穫祭(0コスト)+セルウィン
7T:1コスト2枚+セルウィン
などの動きで、進化権を使わなくても盤面に4点飛ばせるので、その点でセルウィンはエリンと比べてもなかなかの性能です。
翠嵐の斧使いで進化権を温存しやすいこともあり、エリンの進化権回復がなくてもデッキは回りやすいのではないでしょうか。
③除去
「天禀の射手・メーテラ」「神殺しの狩人・セルウィン」「高貴なる猫姉妹・シャムとシャマ」の追加で除去は強化されています。
特に、「天禀の射手・メーテラ」の追加で、体力の高いフォロワーが複数並んだ盤面でも処理しやすくなったのは大きなメリットで、カシオペアでは全処理できなかった盤面でも対応できる可能性があります。
さらに、メーテラは除去とドローを同時に、セルウィンは守護と除去を同時に、シャムとシャマ(シャムのいたずら)は回復と除去を同時にできるので、その意味でもデッキの除去性能は上がっています。
ただし、他の採用カードとの兼ね合いで、本記事のデッキでは「大魔法の妖精・リラ」「オシャレの女王・ネルシャ」「カシオペア」などが不採用となっています。
とはいえ、選択肢が広くなっていますし、除去と同時に他のこともできるカードが多いので、基本的に除去は強くなっているはずです。
④ドローソース
ドローソースについては、新カード「天禀の射手・メーテラ」の追加で、前環境(起源の光・終焉の闇)のコントロールエルフよりも強化されています。
純心の歌い手3枚、天禀の射手・メーテラ3枚、ヴィーナス2枚の合計8枚で、ヴィーナスを2枚にする余裕があるほど、ドローソースが強くなったようです。
しかも、メーテラは除去とドローを同時にできます。
前環境のクリスタリア・エリンは、守護と回復を同時にできることが強みでしたが、メーテラは除去とドローを同時にできることが強みで、現環境のコントロールエルフの象徴的なカードと言えるでしょう。
なぜなら、前環境と比較して現環境のコントロールエルフは、守護と回復が弱体化している代わりに、除去とドローが強化されているからです。
⑤フィニッシャー
ドローソースが強化された流れとも関連して、現環境のコントロールエルフのフィニッシャーは「キングエレファント」「翠嵐の斧使い」の2種類です。本記事のデッキでは不採用ですが、ロキ採用型のデッキもあります。
前環境では「ジャングルの守護者」がフィニッシャーで、手札の枚数は関係なかったのですが、「キングエレファント」も「翠嵐の斧使い」も手札が必要となります。
ジャングルの守護者は、守護を立てながら疾走できるのが強みでしたが、翠嵐の斧使いの強みは突進で盤面処理をしながら、リーサルまでの距離を縮めることができる点です。
フィニッシャーとしての性能で言うと、ジャングルの守護者は大体2枚で連続して顔面を殴るとして、10ターン目と11ターン目で合わせて16点になります。「ジャングルの守護者→キングエレファント」なら進化なしで最大18点でした。
翠嵐の斧使いは7ターン目に使ったとして、8~9ターンに2点ずつ入れて、10ターン目にキングエレファントを使うとすると最大で計14点ですが、手札を消費しているのでもう少し落ちそうです。11ターン目の場合は、翠嵐の斧使いのリーダー付与能力が加算されて最大で計16点ぐらいで、ジャングルの守護者2枚と比較しても悪くはないです。
翠嵐の斧使いを2枚以上使うとややこしくなり、7~8ターンに2枚使ったとして、9ターン目に4点を飛ばして、10ターン目にキングエレファントで最大打点を出すと計14点で、11ターン目なら最大計18点に上がります。
まとめると、手札の枚数さえキープできれば、前環境のフィニッシャーと比べても同程度の打点が出ますし、翠嵐の斧使いは①7ターン目からカードパワーを最大限に発揮できる、②長期戦になればなるほど強い、という長所があります。
前環境のジャングルの守護者は、守護とフィニッシャーを同時にできるのが強みでしたが、フィニッシャーの項目ではなく守護の項目が弱体化していると考えたいと思います。
コントロールエルフの前環境との比較まとめ
①回復:シャムのいたずらの3枚に減る。
②守護:守護6枚からセルウィンの3枚に減る。
③除去:メーテラとセルウィンの追加で強化。
④ドローソース:メーテラの追加で強化。
⑤フィニッシャー:手札の枚数さえキープできれば、前環境と同程度。
まとめると、回復と守護が弱体化して、除去とドローソースは強化されています。
ギガントキマイラとランプドラゴンには不利が付くようですが、その他の多くのデッキに対して互角以上ですし、勝率データでも高い数字が出ています。
前環境でもギガントキマイラウィッチにはそもそも不利だったので、「回復と守護」→「除去とドローソース」にシフトした影響が出やすいのは、疾走フォロワーが多いデッキタイプだと思います。
コントロールエルフのデッキレシピの引用元ツイッターまとめ
無事ローテグラマス到達しました!
ミッドエルフちょっと、コントロールエルフ大半でMP盛りました
調整を重ねまくった結果このような構築になりました。ギガキマとランプドラ以外は不利対面ないと思います!
エルマス9週も達成してました! pic.twitter.com/wTSXDmgYfo— TGV|えそり (@emperor_393) July 30, 2018
コントロールエルフで15連勝した!
最後は不利のギガキマ相手にテンポよく動けず負けました pic.twitter.com/pSTv5AAz79— TGV|えそり (@emperor_393) July 30, 2018